2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

空想の家

昨年札幌から東京に引っ越してきた友達の家に初めて行った。そこはこじんまりした駅、緑多い住宅街。話を聞いている時に思い浮かべていた光景があって、彼女の家から見える景色、駅前の居酒屋とかが一瞬で崩れ去ってまたすぐに現実のものとして記憶が置き換…

音楽と記憶

どうして音楽というのはその時期の記憶をありありと思い出させるのだろう。普段意識していないのに、何十年も前の曲がふとラジオから流れてきて、わあ!と思うことがある。 私は今年5月、ゴールデンウィーク明けからラジオを聴き始めた。なぜ聴き始めた時期…

靄のかかった世界

8月15日から6泊で実家に帰省した。前半は台風の影響で蒸し暑かったけれど、その後は北海道らしい涼しさだった。それは心地よく冷たい風だ。暑いなと思って窓を開けると、入ってくる風がひんやりしていて少しすると寒くなるくらい。昔からこの風に救われ…

進路変更

ここまで、学生時代のアルバイトについて書いてきた。このあとも「フリーター」生活は続くのだけど、そして続きもたくさん書いて保存しているのだけど、書くほどに自分に嫌気がさしてきて、自己肯定出来ない気持ちになってきたので一旦中止することにした。…

コンビニバイト

1996年、初めてチェーンのコンビニで働いた。まだ学生時代だった。特にお金が欲しかったわけでもない。相変わらずバイトは「みんながやっているから」とか「暇つぶし」的なもので一生懸命さはなかったが、職場は学生アルバイトが多く和気あいあいとしたムー…

コンビニでラーメン屋

ある時、近所のコンビニでのアルバイト募集を見かけた。そこは個人経営のお店で夜中は閉まっていた。コンビニの店内に食事コーナーがオープンしたのでそこでの募集だった。私はラーメンやカレー、丼物等を簡単に調理し運んだ。調理と言っても仕込みは昼間の…

ウェディングドレスの裏側

2日間だけの短期アルバイトの募集を見つけた。ウエディングドレスの試着のお手伝いである。これから結婚する幸せいっぱいの2人がやって来て、花嫁さんが数種類のドレスを着てみる。私はファスナーを上げる。ティアラや真珠のネックレスをつけてあげる。わ…

駅の本屋

春から学校に通い始めた私はしばらくアルバイトをしなかった。多分。もう忘れているようなこともあるかもしれない。けど、ある時、また初心に帰って本屋で働いてみようと思った。そこは駅直結の書店だった。 今なら想像がつく!駅の本屋ということは、そうス…

夜のお仕事

効率よく稼ぐことをしようと思った。働く時間が短くたくさんお金をもらえることを。怖いもの知らずの19歳はコンパニオンのバイトを始めた。でもやっぱり一人では心細い。高校時代の友達と一緒に応募した。時給は当時で1000円くらいだからそれなりに良かった…

そしてススキノへ

私が好きなのは本、そして歌である。本屋でバイトをした私は、訳あって大学を中退し札幌に向かう。そこで今度はススキノのカラオケ屋でバイトを始めた。時給700円ほど。 ススキノ、夜の街。しかし私がやっていたのは午前中から夕方までの時間帯である。客層…

本屋さん

私は生まれて初めてのアルバイトをすることになった。確か月水金の夜だった。その頃はTシャツに短パンそれにエプロンをするだけで良かった。今はそんなラフな書店バイトはいないと思う。少なくとも長ズボンに襟付きのシャツは着なければならないだろう。昼…

初めてのアルバイト

記憶を呼び覚ますうちにいろんなバイトをしてきたことを思い出した。今数えると31もある。もしかするともっとあるかもしれない。ここからはそれを一つずつ振り返ってみようと思う。 初めてのアルバイトは高校を卒業し大学に入学した1994年春。親からの仕送…