夏休みみたいな空と。

昨日関東梅雨明け宣言。東京都新規感染者数は500人まではいかないが、じわじわ迫ってる。今日はぎらぎらの夏の空と空気だった。子どもの頃はこういう夏休みに憧れていた。児童書かな、何か本の中の夏休み、その中の冒険にわくわくして、でも実際の夏休みはただただ平凡に過ぎた。北海道で夏も短く、お盆の頃にはもう海に入れない。(寒くなるし、クラゲが出るからと言われてた)だから、関東の長い夏休みと子ども達だけでの冒険は憧れだった。大人になったら夏休みがないと知って本当に悲しかったし、そんな「就職」というやつをしたくない!!とずっと思っていた。今も少し思う。

それくらい夏休みというのは何かこう、別の世界への扉で、ただただ幸せで楽しいものだった。

東京に住んで、この灼熱の地獄を体験してからそんなに夏が好きではなくなったけれど。

無邪気に手を伸ばしていた夏休みは学生時代で消えた。今、陰キャとか陽キャとか、オタクとかぼっちとかパリピとか、ネットが普及してからキャラを分け、ツイッターに居る人を寂しい存在として逆にその度合いをアピールするのが主流になっているけれど、私の頃は、そんな陰キャをアピールする文化もまだ無く、青春はただただ楽しいものだと信じていたし、朝まで遊んで騒いで、みんなでどれだけ変なことをするか、面白い思い出を作れるか、と無理やりにでも楽しんでいたように思う。夜中に思い立って、ドライブして海に行くとか、なんか、わざとらしいことを。

そういうノリ、今だってやりたいけれど、それに付き合ってくれるような人はもういない。みんな仕事はあるし家庭はあるしそれどころじゃないのだ。私だけいつまでも子どもの頭と感覚で過ごしているよなあと、人の疲れ具合を見て思う。寂しい。

1日だけなーんも考えず、気力体力環境が20歳くらいに戻ったらみんなで何をするだろう?たぶんカラオケには行くだろうな、と思い、この時代の壁にまたぶち当たる。新型コロナウィルス。今の子ども達、若者たちは本当に気の毒である。大学生なんてキャンパスライフ、楽しめないではないか。家で一人で勉強ばかりなんて精神的に参るだろう。

この不安の時期が過ぎたら、大騒ぎしたいな。大人数の飲み会もしたいな。訳がわからなくなるくらい飲んだりしたい。結構、一人で過ごすことに耐性がある方だけど、夏休みの冒険を、そのときめきを思い出すと、静かに沈む今が鮮明になってきた…。

本を読もう。

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