話題の移り変わりと疲労と

早朝(おそらく)から雨。何度もあまりいい感じではない夢を見て目覚めたり眠ったり、金縛りにあったりして、苦しんで叫んで、起きてトイレ、また眠る…を繰り返して疲れ果ててベッドを出たのは11時半にもなっていた。慌てて用意して、洗濯など朝のルーティーン仕事はできず、外に出る。予約してる美容室へ。

駅を降りると街は随分と活気が戻ってきたようだった。美容室も混んでいる。人がいっぱい。ガヤガヤと話し声でいっぱいだった。

何度も待つことになってしまい美容師さんに「ごめんねー」と謝られる。忙しそう。聞こえてくる奥様方の話題とは、コロナ、そして渡部であった。(渡部のことすっかり忘れてたわっ!!)「王様のブランチで見るくらいだったけどね」「あんなん風俗行くのと一緒よねー。お金渡してんならねー」「やっぱりお金絡むと違いますよねー」あれやこれや。

先月まではお客さんも少なく話題はコロナ一色だったのに、そこに食い込んできた奥様には気になるネタ登場である。(平和が戻ってきた?って気もする)

私はずっと『文學界』七月号の作家たちのコロナの日記を読んでいた。やっぱり自分も日記を書いていて良かったと思った。もちろん作家のそれとは比べ物にならないけれど、この時期の空気、私の行動や感情を記録として残しておくことは、私や家族にとって(家族は読んでないけど)意味のあることだと思った。

帰りは小雨。折り畳み傘で歩く。シュークリームを買って電車に乗る。サブスク復活した電気グルーヴを久しぶりに聞いた。駅からタクシーで帰る。疲れたのと雨がまた本降りになってきたから。

タクシーの運転手さんは70代くらい。いかにも昭和のおやじさん。今日からお客の入りが以前のような活気に戻ったと喜んでいた。

「子ども達は学校始まったんですか?」なんて聞かれる。

「あ、いや、私、分からないです…」と答える。本当に本気で分からなかった。地域で差もあるのかもだし。

というか、ごめんなさい、みんな子ども産んでるわけじゃないんですよ。と心の声。たぶん子どもが居たらスムーズなんだよな。そっちのがマジョリティなのだ。

「もう自粛なんてやめたらいいんですよ!もうこれからは自己責任ですよ!!経済回さなきゃ!」どこそこのおばあちゃんがね、戦時中と一緒の雰囲気だと言ってましたよ、とのこと。

ひゃー…と思う。

「戦時中は嫌ですね…」私は言葉に詰まる。感染は自己責任で、今は戦時中、そして経済回せと言われ、子どもも居ない、なんか全部自分とは真逆で、そして永遠に噛み合わない気持ちになった。

タクシーの運転手さんはきっと良い人だし、悪気もないんだ。でも私と感性が違うというだけで、この話にそうだそうだ!と合わせるのがつらく、早く着かないかなぁと思ってしまった。

降りる時おじさんは「余計なこと言っちゃってごめんねー」と言っていた。分かっていたんだ。きっと。「いいえ。とんでもないです」と言って私は車を出た。

お風呂にお湯を張り、入る。朝できなかった洗濯もする。夕飯を作って食べる。今日は、やっとプロ野球開幕戦である。

本当は、神宮球場にオープン戦を観に行く予定だったのだよなーと思う。

東京に来て、東日本大震災原発事故を経験し、コロナウィルスを経験、これからいったい何が待ち受けているのだろう?という気持ちになる。(まあ札幌に居てもコロナは経験したのだが)

なんか疲れる!!なんか色々疲れる!!気温差も情報も話題もやらなきゃいけないこと、家事やら仕事やら今週は本気でヘロヘロで。

あーーー疲れた!!!

 

写真は疲れ果てて帰って飲んだレモネードティー

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