姉御が斬る

9月8日(火)晴れ、小雨

久しぶりの仕事だった。

職場に到着すると、佐々木さんが事務作業をしていたが、いつもより元気が無いように見えたが、そういう時もあるか…と、私は台所を片付ける。すると奥の方から、訪問していた相談員の人が来ていて何だか最初から敵意剥き出しでいきなり私の知らんことで注意される。何か話がうまく飲み込めなくて、でも途中でとりあえず「すみませんすみません、分かりました、そうします」とまとめた。佐々木さんまで言われのないことでピシャリと怒られていて、何だか私まで釈然としない気持ちになった。

その後、上司のところに言って伝え、流れを理解した。夕飯の買い物に行って帰って来たら相談員の人はもう帰っていた。

別フロアで夕飯作りを終えた姉御(元ヤン)が、相談員のことを「本当めんどくせぇよ、ふざけんなよ」と言っていて、私が来る前にあった出来事を教えてくれた。

「自分が専門家だからって意識があんじゃねーの」って言ってて、あーこれか、と思った。学んできた人特有の怒り(しかも、現場に居ないから前後関係分かってないのに、思い込みで唐突に我々支援員にガミガミ注意する)かと。

もう少し丁寧に紐解いて、利用者の話も支援者の話も聞かないといけないと思う。利用者の利益を追求するのは大切なことだけど、支援者の話も聞かないままに頭ごなしに言ってくるのは良くない。両方大切にしなければならない立場であるはず、相談員とは。(計画相談とかの担当者だから、たぶん社会福祉士

今回ばかりは、姉御の言ってることの方が正しく(普段は、あまりに姉御が激しいので反発を抱いていたが)、納得した。むしろ姉御が相談員をバッサリ斬ることで私までスッキリした気持ちになってしまった。私は真面目な顔をして、心の中で笑った。

佐々木さんはその後、普通に笑顔で気にしていない様子だった。すっかりいつもの佐々木さんに戻っていて安心した。

何やかんや、笑いながらスムーズに仕事は進み、特に問題なく終了。

帰り道、だいぶ涼しくはなったけれど、歩いていると汗ばむ。早く寒くならないかなあーなんて思った。マスクが防寒に役立つ季節になるといいなって。