自由のために。

暑い。とても。

せきしろと又吉の『蕎麦湯が来ない』を読む。生活は踊るを聞きながら出勤準備。

今日は12時半に家を出る。職場について冷房をガンガンにかけて、買い物に行き、音楽を聞きながら食事を作った。みんなが帰ってくるまでの間のこの時間、最近、自由でわりと気に入っている。

他のフロアの20歳くらいの男性スタッフがランニングとハーフパンツで働いているのを見て「ビーチか!」と思わず突っ込んでしまう。しかも彼は金髪である。本当に自由だ。ここ。

今日は様々なことがスムーズで21時半には帰ることが出来た。

夜にも関わらず、ものすごく暑くて、でも、夏ってこんな感じだったかもしれない。毎年暑さにビックリする。去年もそうだった。

どうもこの暑さでか何だか知らないが最近私は37℃くらいなので、業務日誌に記入する時一瞬躊躇する。具合が悪いわけではないのだけど体温高め。

夜の電車はそれなりに混んでいて、座ろうか悩む。結局立って帰る。みんながマスクをしていて、ほとんどの人は健康に気を遣い、真面目で人に迷惑をかけないようにと社会的に正しい行動を取る人ばかりなんだよぁと思う。ネットやテレビでは一部の過激な人が取り上げられ、大騒ぎになっているけども、殆どの人は善良なのだと何となく今日悟った感じ。目立つからニュースになるというやつ。9割は静かに真面目に生きている。

香港の周庭さんが逮捕された。民主化運動で有名な方。まだ23歳である。すこし前のツイートで、生きてさえいれば希望はあるというようなことを書いていた。日本人がいかに恵まれているか、もっと主張しなければならないと書いていた。私たちは、彼女たちから見たら、ゾンビみたいなものかもしれない。生きているのに何も行動しない、主張しない、変えようともしない。パワーレスに陥っている。そうやって生きてきてしまったから、声をあげるのもどうしていいのかわからない。動物でいえば野生ではなく、動物園の中しか知らない。だから檻の外に出る方法もわからなければ出口があっても怖くて出ていけない。