あのキラキラは何

東京は昨日梅雨入りしたとニュースで言っていたが、今日は沖縄が梅雨明けしたそうである。そういうこともあるんだな。

とは言ってもこちらは晴れ。昼間は気温も30℃以上。ふとベランダから空を眺めてみると、キラキラ、キラキラって、あれは何?電線から電気が出てるのが見えたのかと錯覚。いや、もっと上、空それ自体も、微かにあちこち光る。塵のようなものなのかしら?それとも幻覚?こうやってゆっくり空を眺めてなかったから忘れてた。2年前の夏もそうやって空はキラキラキラキラと小さい光が、あちらこちらに見えたのを。病気かもしれない。精神の。もしくは目の。でも、びっくりするくらい本当に夏は光る。この世のものではないような。夢の中のように。そういえば夢の中で、よく美しすぎる景色に出くわすことがあって、一生懸命カメラに収めようと、スマホを向けるのだけど、撮ってもさっぱり綺麗じゃないっていうことがよくある。余談。たぶん、それは現実もそうかもしれなくて。そのキラキラキラキラは収めずにおいた。わたしの認識の世界。比喩ではないです。ほんとうです。

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さて、散歩に出かけた。暑さに慣れて、少しでも汗をかこうと思う。去年の今頃は毎日歩いていた。それはただ、歩くためだけに歩く時間だった。肝臓を悪くして、それで、ウォーキングというのが本当に内臓に良いそうで、それを一心に信じて歩いた。帰ってぬるめのお風呂に入ってくつろぐのが至福だった。サウナにはまっていくのは、夏が終わる頃だったけど。

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帰って、何気なく、いつものようにラジオを聞いていて、ふとツイッターで目に留まったJWAVEで、アンジャッシュの児嶋が渡部の代打でパーソナリティーを務めるという。気になって聞いてみた。その出だしの10分、彼が今どんな思いなのかを話してくれた。話しながら、言葉につまり、そして泣き声になってしまうその放送を聞いていて、胸にくるものがあって、もらい泣きをしてしまった。昔から、2人の勘違いのすれ違いコントは好きだったし、いつだって笑わせてくれる安心感があった。けれど、いつの日からか、2人の立場には埋められない溝が出来てしまったようである。コンビとして対等ではなくなってしまった。何でもそつなくこなし、どんどん上がっていく渡部に対して、児嶋はモノを言えなくなってしまった…。けど、今回のことは本当にクズ過ぎる、酷すぎる、みんなを不快な気持ちにさせてしまって…と謝罪する児嶋。最近、芸人が真面目な話をしたり、泣くことが多くて悲しい。芸能人に倫理観を強く求めすぎる社会も苦しい。息が詰まる。

善か悪かの、白か黒かの世の中で、断罪し、され、生きていく苦しみが凄いなと思った。

人間ってやっぱり、上りつめると、いつか引きずり落とされるものなのですね。たぶん、うまくやってるつもりでも、種類違えど何か間違いは犯しているだろうし。

とか、そんなことを考えていた。でも、人はやり直せる。どん詰まりだと思うことは何度もあるけれど、生きてる限り、また回復し、進むことができる。だから、とにかく、生き続けることが大切。だと、思う。

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高山なおみさんの料理本を読む。心がそっち側に持っていかれる。

たくさん料理を作りたいと思うけど、今日は1人だし、すぐ食べるものでなく味が染み込んで美味しいようなものを、と手羽先、卵、ネギを煮込んだ。

高山さんの本を読むと、とにかく丁寧に…とか、しっかり下ごしらえをして…とかより、ささっとさっぽろ一番の塩ラーメンを作ってハフハフ食べるのが生活だなぁとじんわり思う。もちろん、混ぜごはんとか、大きなハンバーグとか、マッシュポテトなんかも作りたくなるのだけど。

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