ゲリラ豪雨と開放と解放

8月12日(水)

お昼までは晴れ。朝でも35度近くあるらしい。洗濯をして(それにしても毎日毎日よくこんなに洗濯するものがあるものだ)、ネットスーパーやせいきょうからの食材やらを受け取る。せいきょうのお兄さん、毎週お世話になっているので「やさしい麦茶」を一本渡すとにっこりして「わあー。すぐ飲みます。本当すごい暑さですよねえ」と言っていた。

その後、やっちゃんの夕飯にゴーヤーチャンプルー作り、冷蔵庫へ入れ、自分はパンに佐渡バターを塗ったりして食べた。うますぎて、何も言える言葉がない。

その後、お昼くらいに空が暗くなる。家を出ると本降りの雨。さっきまでジリジリ焼けてたアスファルトに打ち付けられて湯気が出そうにむせ返ってる。湿度がすごい。大きな傘で出発。

職場に着いてから買い物に行くのが面倒なので先に買い物を済ませて出勤。その間もバシャバシャと雨は降り続いていた。たぶんこれはスコールだ。本物を知らないけれど。

仕事は順調。ここ最近では滅多にないスムーズさで進み、全てに感謝したい気分。組む相棒もにこにこした30代の男性Sさんで、利用者さんとの関係性も良く、接し方もとても上手、そしてここでの経験が長いしみんなからの人望が厚いから、とてもやりやすい。そして「抜け間」が良い。真面目過ぎず、かといってさぼり過ぎず、みたいなメリハリが。私はとてもやりやすい。Sさんはどう思ってるか分からないけれど。そして、私が作った料理も「これ、美味しかったですよ!みんなも気に入ってました」とか教えてくれる。料理の味や人気度を教えてもらえるのなかなか無いから嬉しい。男性は結構こういうの伝えるの苦手なんじゃないかな。恋人とか家族は除き、仕事での会話で。

さて、平穏に物事が進んだのでキッチンの片付けとかもやることが出来、いつでも気になってたのに、対人のことでバタバタし過ぎてできていなかった日々のキツさを思い出し感慨深い思いがした。まあこれがずっと続きましたとさ、めでたしめでたしは無いのはわかってるが、小休止みたいな感じ。みんなにも余裕が生まれる。

帰り、蒸し暑い。でも気温は少し下がったかも。先週と同じくサウナに寄って帰ることにした。それは、自分の心身をメンテナンスする方法で、コロナ以前は毎週のように行っていた。ここ数ヶ月は我慢していたけれど、先週ちょっと寄ってみたら、夜10時過ぎて、お客さんも少なくて、飲食もしないし、会話もしない、広いサウナ室も私の他に利用客は2名くらいで、これなら良いのではないかと自分に許した唯一の外での娯楽である。電車に乗って遠くまで行くのはまだ気が引けるけど、歩いて行き、帰りはタクシーと決めている。

今日は、脱衣所に入った時に大きな車椅子を見つけた。何度も来ているけど初めてだった。浴室に入ると、2人の介助者がしょうがいのある60代くらいの女性を支えてお風呂に入っていた。そしてまた風呂用の車椅子で移動し体を洗ったり、また見た時は露天風呂で、女性の頭を押さえて、星空を見せてあげていた。

何だかその3人の姿を見かけるたびに、心が踊った。その間に私は何度もサウナ室と水風呂と外のデッキチェアーを行ったり来たり。何回とか何分とかは数えなかった。デッキチェアーで休憩の時はペルサウルス座流星群を探したが、明るい星がいくつか見えるだけで、流れる姿は見つからなかったけど、それでも随分開放感を味わえた。

ああ、それにしても車椅子の女性は気持ち良かったろうなあー。普段からお風呂だって大浴場に一人で気軽に来られるわけもなく我慢をしているだろうから、きっとさっぱりしただろう。しかも露天風呂でゆったりもして。うんうん。こういう介助は絶対に必要。危ないとか時間手間かかるとか、諦めてはいけない、と本気で思った。やろうと思えば出来るのだ!

ただただ時間が過ぎ、気づくと0時近く。タクシーを呼んだ。運転手さんと話すのもまたいつものコロナ話で、お盆はタクシーはそんな混んでないそうである。田舎は田舎で目が厳しいから帰省もなかなかできないよねぇと残念そう。運転手さんはまだ若く、山梨の出身で、地元に親が住んでるから例年なら1週間くらい滞在するんだけどねぇと寂しそうに言っていた。

家に着いて、30分遅れで星のギガボディを聞く。阿諏訪さんプロポーズから結婚までの慌ただしい日々、事の顛末を話して終了!面白かったけど、正直、今までの金子さんとの馬鹿話のみの時代が懐かしく感じてしまった…。これは、嫉妬とかではなく、私はただただ中高生男子のくだらない深夜のノリみたいのが好きだったのかもと思う。友達とかが家庭を持って落ち着いていく、このことに寂しくなったこと人生で何度もある気がする。馬鹿話ばかりして、いつも会って大騒ぎしてたのになあっていう、あの感じだ。これから落ち着いていかないで、また違った世界を、面白さを生み出してほしい!期待!でもともかくおめでたいことだ。

そして、やっぱり、サウナの後の眠りの深さを実感!!良い!心地よい疲労感と包まれるような眠り。これだよこれ。半年ぶりくらいに思い出す身体感覚だった。

夢も見て、夢の中だけの「昔住んだ家」が出て来て、庭もあってでもちょっと鬱蒼とした中の一軒家なんだけど…この記憶を共有できる人がいない!と夢でも思ってる。

昔夢で見た家が何度か登場してるのか、今回の夢で、夢で見たことがあるという設定になっている家なのか本当こういうのはいつも謎なので、ここに書いておく。

そういえば、サウナ室のテレビで周庭さんが解放されたニュースをやっていた。若干23歳、とても怖かったと。そしてこれからも香港の自由のために戦っていくと。本当に心強い言葉に感動した。