横田滋さん…

拉致被害者家族である横田滋さんが亡くなった。87歳。娘のめぐみさんが拉致されたのは1977年、彼女が13歳の頃だという。もう43年前である。横田さんは、13歳の頃のめぐみさん、そして大きくなっためぐみさんを思い浮かべて、いつか再会できると信じてこんな長い間待ち続けてきた。活動を続けてきた。そのことを思うと、何という人生だったのだろうと、途方に暮れるような気持ちになる。あの優しそうな微笑みと声が印象的で、それとは対照的に激しい人生を歩まなければならなかったこと。本当に本当に悔しいし悲しい。妻の早紀江さんの虚しさも、ただ想像することしかできないが、思うだけで泣けてくるようだ。

こんな人生があっていいのか。人の世は儚い。生まれたらいつか死ぬ運命で、離れてしまった人をずっと待ち続けて会えるわけではないのだ。とても悲しい。

誰もが苦しい人生を歩んでいるだろう。でも、こんな悲劇、そうあるだろうか。

どうか、安らかに。もう、待ち続けて苦しまない世界で。解放されたのだと、、、そう思うことしか救いがない。

横田滋さんのご冥福をお祈りいたします。