底力(あるかわからないけれど)

10月3日(土)くもり

暖かいし涼しい。ちょうど良い気候。どこからともなく金木犀の香りが漂ってくる。

ここのところずっとだめで、毎日書くのだけど投稿を躊躇してはやめていた。下書きに降り積もる不満と憂鬱。

今日はなんとか解放されようと、とにかく自分だけの楽な時間にしようと心がけた。夕方に歩いて銭湯に行き、帰りはタクシーで。体のだるさもそうだけど、精神的な苦痛をなんとかやわらげたかった。

銭湯は、元気のないわたしごと包んでくれ、許してくれ、温め、クールダウンさせてくれる。

実は最近になって、直接の接触はなかったものの初めて身近なところで感染者が出たことや、仕事の不安、そしてストレスを解消するためにこうして出かけることへの不安、要するに不安、それにさいなまれていた。

それでも良いことはある。

思いもよらぬところから、年末までに1つ文章を書くことになり(それはアンソロジーで、流通する本になる予定)とても楽しみで、そのために思考を巡らせている。救い。わたしが自主的には行わない、できないことなので参加させていただけるだけでありがたいし、ちゃんと読まれるものを書きたいと思う。

わたしは、1つのものごとのために生きているわけではない。たとえば、仕事のために他の趣味をなくしてしまうとか、家事ができなくなるくらい忙しいとか、そういう生活は望んでいない。時折、頭を完全に乗っ取られてしまうような問題から距離をおきたいと切に願っている。

このしんどさから抜け出すまであとどれくらいかかるのかな。けどなんか、思うのは、しんどい時の日記でも、やっぱり記録しておくのがのちに回復のヒントになるのかもしれないな。もっと自分の回復力、底力を信じよう。