生活は踊るin仙台の記憶

昨年の10月に予定されていて、台風で延期になったラジオ「生活は踊る」のイベントが1月、仙台で行われた。その時のことを断片的にtwitterで記録していたけれど、振り返って書いておきたいと思って、ここに書いておくことにした。何だって地味だけどとても楽しい時間だったからだ。

 

1月17日(金)午前10:20新宿発の高速バスに乗り、仙台へ。SAで休憩を挟みつつ約6時間で仙台駅に到着。

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向かうバスの中でもラジオを聞いていた。さすが冬の東北。雪はないものの0°Cくらいでキンキンに冷えている。ホテルはサウナ付きのところを探してドーミーインを予約していた。ホテルに向かう途中で気になるカフェを見つける。その名も「青山文庫」 本と珈琲とインクの匂い なんて書いてある。

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チェックインを済ませ、夕飯はどうしようか、とりあえずいったん外に出てみようと街をふらふら。そしてさっき気になったカフェに行ってみることにした。エレベーターでビルの5階へ。入るまでに少し店の外で待った。人気なのだ。

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レモン水を出してくれた。

結局、コーヒーとビーフシチューライスを注文。ここで夕飯にする決意。そして本を1冊読み終わる(『六つの星星』)。隣の席の20歳くらいの女の子たちが岩井俊二監督の映画の話をしている。仙台に来たなという気持ちがいよいよ高まる気分だった。

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カフェを出て、ホテルに戻ると楽しみにしていた温泉、サウナに向かう。温泉も気持ちよく、小さいけれど露天風呂もある。サウナ室は私一人だった。がんがんに熱された100°C近い空間。窓から露天が見える。水風呂も定期的にざぶざぶ追加されて水が溢れる。外にはととのい椅子が1脚。仙台の冷えた空気と夜空。わたしは完全にととのいの境地だった。

部屋でまた本を読んだりして過ごす。そして21:30からは名物「夜鳴きそば」を食べに食堂へ。こんな時間に無料であっさりとしたラーメンを提供してくれる。なんとも心憎いサービス。

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そして寝る前にまたサウナへ。

今度はサウナ室で横浜からライブを観に来ていた女性と一緒になった。ドラマ『サ道』の話などして盛り上がる。

部屋に戻って、読書。『修道院へようこそ』を読み終わる。

 

1月18(土)とうとう目的の「ジェーン・スー生活は踊る 公開イベントin 仙台」へ。仙台メディアテークまではスマホの地図を頼りに歩いて行った。向かい側にあるイタリアンで本格ピザを食べる。

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このイベントの時間は本当に楽しいし、スーさん杉山アナウンサー、私たちリスナーの一体感みたいなものを感じられた。普段から毎日聞いていることでわかる空気というのか。ラジオって本当テレビよりずっと心の距離が近く感じられるのが不思議。いつも家のラジオで聞いている声が目の前に姿形を持ってして立ち現れるこの感動をなんと喩えたら良いものか。メールを送っているリスナーさんもこの場所にいるだろう。プラトンでいうところのイデア界を垣間見たような気がした。

わたしはこの日の夕方のバスで帰るため、終わってすぐ仙台駅へと向かった。なんと新宿まで片道3000円である。新幹線の3分の1で、時間はかかるけれど、バスで意外と読書に集中できることがわかったので苦にならない。『この国の不寛容の果てに』『乳と卵」『ほんのちょっと当事者』読了。東京仙台1泊2日で5冊読み終えた。

23時すぎに新宿に到着し、電車で家に帰ってゆっくり眠った。仙台のホテルのシモンズベッドが素敵だったことを思い出しながら。

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わたしはこの頃、月に1回はどこかに泊まってサウナと読書をすることを楽しみに生活していた。働く意味ってそういうことも含まれている。

また、気軽にどこかへ行って泊まったり、温泉サウナに入ったり、ご飯を食べたり、カフェで本を読んだりできる時期を心待ちにして生きている。