はじめに

見てきた世界、見えている世界、時代や住んでいる場所、興味を持っていることや、人間関係、学校、職場、家庭、所属している場によって視点はころころ変わる。いつのどんな風景が心地よかったのだろうか?つらく思えるような出来事があっても心が強くいられたのはどんな時なのだろうか?言葉にしてもこの風景が伝わるわけではないかもしれない。だけど、何となくの気分は残せるかもしれない。

 私たちは、つらい時ほど視野狭窄に陥る。今見えていることが全てで、そして逃げることができない、変わることがないものだと思い込みがちだ。だけど数年、いや数ヶ月で全く違う世界を見ることになったりもする。それを忘れないようにありたいと思う。そしてどんどん忘れていくことも大切にしたい。

 綴るのはランダムに現れるただの風景です。そして気分です。ちょっと自分と重ねたり、忘れていったりしてください。今の現実がしんどい人が少し別の視点を持てますように。