強者の声

3月4日(木)晴れ

昨日、日記を書こうとしたら、脱力しすぎてダメだった。仕事でのここしばらくの緊張感が解けたようなかんじで、9時間くらい連続で眠った。久しぶりの深い眠りだった気がする。日付が変わる前に寝たのも久しぶり。結局、仕事の疲労度がMさん次第というのも何と言うべきか。

今日は美容室に行った。しばらくは肩につくくらいの長さを維持していたのだけど、もう我慢も限界で、しかもオレンジくらい明るい髪色イメージを持って行ったのだけど、仕上がりは落ち着いた色合いになった。そういえばわたしはブリーチがかかりづらい髪だった。

美容師さんは気を遣って、次の休みにでもやり直しに来る?と言ってくれたけれど、それも何だか面倒で、来月にまた色の抜け具合を見て相談するということにした。それでいつもは12000円くらいのところ7000円ちょっとにしてくれた。ずっと若い頃は自分で好きなだけ放置して傷みとか無視で髪を染めていたけれど、今は必ず美容師さんにお願いしている。

今日は、髪を洗ってもらっている間に寝なかった。隣で、大きな声で喋っている中年女性の話し方と内容が気になってしまった。それは、「強者」の声だった。自信のある人の話し方、音で、わたしは縮こまるような気持ちになった。

主婦ばかりの時間帯のバイトをした時のことを思い出す。悪口、陰口、マウントの取り合い、子どもの話、ドラマの話、聞かれたことに答えただけで否定されるあの感じ。そのバイトは3週間持たず辞めた。「今日で終わりなんです」と伝えた時、急に親身になるような態度で「これからいっぱい教えようと思ってたのに〜」と言われたこととか。なんか、あれ、あの全国共通の「パートのおばちゃん」のイメージ、すこし意地悪な。そんなのを想起させる何かがあった。今日の声だけの人。

何かそれで気持ちが暗くなり、セブンイレブンの喫煙所で煙草を吸おうと思ったら、やっぱりおばさんがたむろしてベラベラといっぱい喋ってて、何かわたしもいい年だけど、こういうんじゃ、ない、よな?と、思いたい気持ちになった。何か悲しいのだ。

歳をとることと、図太くなることは違うよな。ずっと繊細でありたいとは思わないし強くなりたいのだけど、こういうことじゃなくて…。ああ、うまく言えない。とにかく、思いのほか堪えた。

自分の大人になれなさ、未熟さ、弱さ(精神的にも社会的にも)を突き付けられるような気持ちになってしまうのだった。