眠りと回復

2月15日(月)大雨、晴れ

朝から暗くどんよりしている空。雨が強くなる。ベランダは、普段入って来ないところまで雨粒が届く。

午前中に母に電話をし、父とも久しぶりに話すことが出来た。数ヶ月ぶりである。元気そうで良かった。コロナの緊急事態のせいで正月に帰れなくなってから(東京に出て初めてのことだった)、気にはなっていたけれど、なんだか自分も忙しく、そして心の余裕もなく、話す気分にはなれなかった。

とにかく緊急事態宣言が終わったら帰ることを伝える。

2人の声を聞いて、緊張感がほどけていくような気がした。自分が抱えてることや悩み、つらさ、それが解決したわけではないけれど、わたしには絶対的な味方がいるのだと思った。どんなことがあっても見放さない人間がこの世に存在する、その事実だけで何と大きな力だろうと、話してる時は気づかなかったけれど、わたしは深いところで理解したようだった。

その後、やきそば弁当を食べ、横になり、眠った。目が覚めてもまた吸い込まれるようにして眠り続けた。こんなことは半年ぶりくらいだった。

夢をたくさん見た。

水槽の中にアザラシやイルカがいる。でもそれは犬や猫のようにも思える。こちらを見ている。わたしは父に「仕事決まったよ」と、自分がいる職場のことを言うのだけど、仕事内容も施設名も全然違って、うまく説明ができない。

パソコンの大きな画面に映し出されるのは何故か男性のすね毛のアップで、画面を消しても消しても次々とすね毛が出てくるばかりで焦る。

ハガキが来ていて、言語障害の人のみが参加できる集まりのお知らせ。それを見たわたしは疎外感を感じている。

それらに何か意味があるのか、わたしは心の奥底で何を気にしているのか、よくわからなかった。でも起きたらもう17時になっていて、雨は止んでいた。

普段なら1日を無駄にしたと思っただろう。今日は、雨と両親のおかげで、睡眠を取ることができて、いったん脳を休ませることが出来たと思った。本当にこれは久しぶりの感覚だった。

夜。

やっちゃんと約束していた回転寿司に行くも、改装工事中でお休みだった。ガッカリしつつ、牛丼屋でテイクアウト。わたしはマグロのたたき丼(寿司を諦めていない証拠)、やっちゃんは鶏そぼろ丼。コンビニで飲み物とデザートのエクレアを買って帰り、家で食べた。

そして録画していた『サ道』を観る。あの頃と違ってコロナの時代のサウナ。何だか、当たり前の日常がすっかり失われたことを突きつけられる感覚。でも、きっとこれも越えていけるのだろうと思えた。無性にサウナに行きたくなった。ただただ自分を甘やかしたい。少しでも楽にしてやりたい。わたし、疲れてる。世の中全体が疲れてるんだよな。そう思った。

何とか乗り越えて行かなければ。

昨日八方塞がりな気分だったけど、思いっきり眠れた今日は少しだけ前向き。何とかなると思えている。

ただただ自分を裏切らずにいたい。