息苦しい日々にスコーンを焼く

志村けんの訃報で目覚める。思えば自分が物心ついた時から志村けんはテレビの中にいて、決して損なわれることを想像していなかったことに気づく。しかもウイルスによってあっという間に奪い去られた。ぼーっとネットニュースを見つめ、テレビをつけて確認。各国の現在の状況も入ってくる。じわじわと追い詰められていく日本。私は日常のラジオに逃げ込む。ラジオを聴きながら、スコーンを作ることにした。食べるのはもちろんだけど、見ているだけで癒される形だ。イギリスに思いをはせる気持ちもある。あの平和で何も不安を感じなかった楽しい時代。そういえば、父がガンを患った時も毎日毎日無心になってパンを焼いていたことを思い出す。小麦粉をこねることには心を安定させる効果があるのかもしれない。

15時くらいからそわそわして夕飯を作り始めた。エビとチキンのシチュー。たまたま冷蔵庫にあったズッキーニも入れてみた。玄米も炊く。なんとなく胸のあたりに息苦しさを感じる。気持ちの問題なのかもしれないがふと不安になった。

夕方、スーパーに買い物に行く。またもやトイレットペーパーやティッシュといった紙類、納豆、バター、所々棚が空になっているところがあった。

8時から小池都知事会見。まあざっくり言えば飲みに行くなとの話。大きな進展なし。

その後、ユキちゃんと電話。リモートワークや家での過ごし方とか、映画『ミッドサマー』の話とかして、とにかくこの騒ぎが落ち着いたら飲みに行こう、その前にテレビ電話で飲み会しようと言い合った。あんなにイタリア行こうねとか言ってたのに海外に行くこともできない事態になるとは思わなかった。これ以上おおごとにならずに平穏が戻ってきて欲しい…。

 

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