稲荷湯

本日、女性は2階。テレビを挟んで両側に2段席。オートロウリュ。ほどよい湿度。
サウナ利用者はピンクのタオルを体に巻いてサ室に入る。入ってすぐ、どこに陣取って良いか分からず下段に座ろうとしたら「敷くのそこにありますけど」とおばさまが教えてくださり、ピリっとした空気が流れる。
テレビ右横にサウナマットが数枚積んで置いてある。それを1枚取って敷いて座った。
すぐに汗汗汗。10分3セット。途中からは遠慮なく上段に座る。
水風呂18度くらい。ちょうど良い深さ。露天風呂に白い背もたれ付き長ベンチがあり、外気浴も心地良い。
いい季節になったなあと感じる。

常連さん達はずっと誰かの噂話やら夕飯の話、時折(誰だ?と)こちらを気にしている様子。一番のヌシのような方に
帰り際に、「失礼します」と声をかけ、「このマット、外のカゴに入れたらいいんですよね?」と言うと「そうそう、入れといたらいいから」とさっぱりとした様子で答えてくれた。
脳内で私は完全に『湯遊ワンダーランド』のまんしゅうさんになっていた。

脱衣所からトイレに行くにしろサウナ室でも、今まで行ったどの銭湯よりも声かけのある銭湯だった。きっとそれが昔ながらの公衆浴場の良き習慣なのだと思う。(ちなみに建物自体は近代的)
実際普段の生活じゃ、都会は人を気にしな過ぎだ。地域社会と繋がって生きることの大切さと鬱陶しさを同時に感じる。繋がりたい繋がりたくない。現代の私たち。

それにしても良いサウナと良いお風呂。身体には、恵比寿の℃以来の「あまみ」が出ていた。街に出た(午前中、湯沸かし市に行ってた)疲労感はすっかり吹き飛んで、私は八王子駅へと軽やかに向かった。

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