回復への道

 夜10時に仕事を終えてから歩いて温泉に行ってみた。仕事中も「うわ!めんどくさ!」と思う出来事に遭遇しても「私は今日温泉(サウナ)に行くんだ!」と思うたびに心を持ち直すことができた。入る前から効果絶大である。受付の時に事前に登録しておいた温泉アプリを立ち上げて提示しバスタオルとフェイスタオルを無料で借りた。

 入った瞬間は結構人がいるなと思った。それは地元の温泉に慣れているからか。まずはシャワーで髪の毛と体を洗いさっぱりとし、内湯に入る。労働を終え、疲れた体に染み渡る。温度も熱すぎずぬるすぎずちょうどよかった。

 そしてドライサウナへ。上段に1人、下段に1人いた。まずは下段へ。下段の女性が出て、その後上段の女性が出た。広いサウナにひとりきり。じりじりとして汗をかき8分くらいで出ることにした。汗を流して水風呂に入る。15℃くらいの表示だが、ぎゃーと声を上げることなく入ることができた。1分くらいで出て、露天に行ってみることに。外の気温もちょうどいい季節になった。仰向けで寝られる傾斜がついたベンチがあり、そこに寝転ぶ。空を見上げているうちに体全体が心臓みたいになって脈打って、気が大きくなるような感覚。日々の細々としたことが全部掃除されるかのよう。ちょっと酔っ払った時に味わうような感じ。待てよ。あれ。キラキラキラ…。世界が美しく見える!何だ、これは!もしかして?

・・・・ととのったぁ!!!!!

 数分恍惚としていた気がする。これ合法ってやばくない?完全にキマっている。口は半開きだ。

 気持ちが落ち着いてきたのでサウナ10分、水風呂1分のペースで徐々に上段に行くことができた。暑さは耐えられるが上に行くごとに息苦しくなる。でも頭に巻いた濡れタオルでしのぐことができた。最後に少し露天風呂と内風呂に入り、そろそろ終電の時間なので出ることにした。11時半を過ぎ、お客はまばらでかなり空いている。本当は休憩室でものんびりしたかったけれど、時間が迫っているので仕方なく帰ることに。仕事帰りのサウナ、最高。しかしこれが夕方6時から行って、ここでご飯も食べられたらもっと最高なんだけどなぁなんて思う。いや、やっぱり泊まりで行くのがいいなぁ。夢は膨らむばかりだ。

 帰ってコンビニ飯を食べた。夜は薬も何も飲まずにしっかり眠ることができ、気付いたら1度も目覚めず9時間睡眠。明日、睡眠のため、クリニックを予約しているのだが、毎日サウナに入れたら病院なんて行かなくてもいいのでは?と思い始めた。ゆっくりいこう。私は確実に回復していってる。

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(写真はホームページより)