読書とラジオとドラマと。

9月4日(金)晴れ

暑い。

今日も起きても怠い。洗濯をして、チーズトーストを焼く。目玉焼きを作り、紅茶をいれた。生活は踊るを聞きながら食べる。届いたばかりの『悔しみノート』を読む。何だか、この感覚、20代の頃の私にもあった気がする。きっとつい最近まであったのかもしれない。何者にもなれていない自分。でもいつかなりたい自分、他の人の成功に対して自分だって…と思う気持ちとか。しかしいつしか、自分の実力の無さ、継続性のなさにすっかり失望してしまい、さらには、この現代の世の中的に、世間に何かを発信することの怖さ(悪口、誹謗中傷を受けない作者はいないだろう)を思い、これでいいと観念した。(本当はクドカンみたいな人になりたかったかもしれない。よしもとばななかな?でも全然違うかも。ぼんやりしている)

読む本沢山あり過ぎで、追い詰められ、焦燥感から、いきなり夏目漱石を取り出す。『こころ』を読んでいるうちに、しかも冒頭の海で先生を見かけるシーンで(そんな場面があったことすら忘れてたが)、本を閉じ、また眠ってしまっていた。昨日と同じ16時過ぎ、また起き出す。やまゆり園事件の取材をしてきた神奈川新聞記者の成田さんのツイートから竹端寛さんの記事を読み、知的障害者施設での出来事に、うあ…となった。これはダメだ。本当に。静養室って何だよ。反省部屋?虐待じゃん!!こんなのがまかり通ってるの完全に人権侵害じゃん!!でもきっと、働いてる職員たちは、忙しく、一人一人に向き合えず、とにかく「さばく」日々で、仕事が進まないから、一時停止みたいにしてそんなことをしているんだろうな…。一時停止された側は自由を奪われ、叫ぶよそりゃ。

それでもその仕事に慣れていってしまう。みんなが当たり前の顔をしてやっているから、それに合わせていき、見慣れた風景になってしまうのだろう。怖い…。とにかく怖いと思った。

これを読んで、ああ施設経験のあるスタッフと意見が合わないのは当然だと悟った。それが正しいと思って働いてきたのだから。

夕飯を先に食べ、やっちゃんが帰って来てご飯を出す。で、買ってきてもらった『すばる』の遠野遥の読書日録を読む。むむー。難しいよね。完全に自分が考えたオリジナルの小説を書いたつもりが先に大江健三郎なんかが似たような設定で書いてる。笑える。なんなんだ!無理だ。全くの今まで誰も書いてない小説って。けれども、設定云々は仕方ないにせよ文体と、作り上げる世界観は作者独自のものであるから、比較対象として、偉大な人と同じ土俵に上げられるのも悪くは無いのかも。カミュの『異邦人』を思い浮かべたという書評もある。それはなんていうか、称賛であるわけだし。

今日もアトロク聞いた。宇多丸さんの相変わらずの淀みない喋りに感動。映画、音楽、カルチャーの知識量の深さと。私は観ても読んでも感動してですら、すぐ忘れてしまうから。

だから記録しておきたいと思う。記憶力がほんとーに、普通の人より劣っているのを自認しているのだ。その分立ち直りが早いのは、ラッキーかもしれない。砂鉄さんのように絶対忘れず、資料も引っ張り出してきてネチネチ言える人にも憧れるけど。

21時、やっちゃんと2人でストレッチ、スクワットをする。(いつまで続くことか)

22時、MIU404をリアタイで観る。アイス、お菓子ぼりぼり。これが最後と言い聞かせる。

それにしてもMIU404は、本当色んな現代の問題詰め込んでて良いドラマでした!笑えたし。

綾野剛星野源のコンビが最高だし、菅田将暉も悪役だけど、やっぱ流石!と思う。わたしは、『ここのみにて光輝く』の菅田将暉に震えたよね。やっぱ函館だから。そしてああいう若者いる!!!!うわああー!ってなった記憶。